Beamer覚え書き その2

本当はウェブサイトの方を更新する方がいいのだが,面倒なので取りあえずここにまたLaTeX Beamerの覚え書きをしておく.

講義や学会発表でPDFでスライドを作った際,配付資料をどうするかという問題がある.言語学はデータが多いので,スライドだけというのはかなりきつい(特に言語類型論の講義なんかでこれをすると学生に不評になること間違いなしだ).ただ,個人的にパワーポイントのスライドをそのまま1ページに6-9枚くらい印刷したようなハンドアウトは嫌いである.小さくて見にくいし,順番が分かりにくいし,参考文献が載ってなかったりするのも多く,最悪だ.ちゃんとしたハンドアウトが作りたい.Beamerの場合,かなり簡単にこれが実現できるので,忘れないうちにそのメモ.
  • プリアンブルのdocumentclass[…]{beamer}をdocumentclass[…]{article}に変える.
  • このままだとBeamer特有のコマンドでエラーが出るので,usepackage{beamerarticle}と書いてbeamerarticle.styを読み込む.
  • オーバーレイでカウンターをリセットするresetcounteronoverlays{…}のコマンドを使っている場合,消すかコメントアウトしておく.
  • titlepageをmaketitleに変えて,スライドのタイトルページを普通のタイトルにする.
  • 普通ハンドアウトに目次はいらないので,tableofcontents{}を消すかコメントアウトする.

これでコンパイルすると,ほとんど問題なくごく普通のハンドアウトができあがる.これは便利だ.


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