本当はウェブサイトのLaTeXのところを更新しなければいけないんだけど,面倒くさいのでとりあえずこっちに覚え書き.私はあまり学会発表ではコンピュータスライドは使わないのだけど,言語学の講義ではBeamerで作ったpdfのスライドを使い,それを大学のポータルに置いておいて学生がダウンロードできるようにしている.長期休暇を挟んだりすると忘れそうな点があるので,ここにメモ.
- Beamerは数学環境のフォントまで変えてしまうので見にくい.Math modeのフォントを設定する.プリアンブルにusefonttheme[onlymath]{serif}
- 1枚のスライドをoverlayしていくと,同じ例文なのに例文番号が増えていく.カウンターをリセットして増えないようにする.gb4e.styではプリアンブルにresetcounteronoverlays{exx}
- 日本語を使っているとpdfのしおりが文字化けする.この文字コード問題を解決する.
- ココからconvert-euc.txtというperlスクリプトをいただいてきて(必要ならば拡張子を.plに変える),texファイルと同じディレクトリに入れる.
- MacはEUCではなくSJISなので,convert-euc.txtの中のmy $sjis = 0を#でコメントアウトし(#my $sjis = 0とする),代わりに次の行の#my $sjis =1の#を取って,保存.
- dvipsを走らせるときに,dvips -f hoge.dvi | perl ./convert-euc.pl > hoge.psのようにperlスクリプトを適用する.
- あとはいつも通り,ps2pdfでpdfを生成すると,しおりが文字化けしていないBeamerのスライドができる.
あとデフォルトでは入っていないpsutilsのpsnupもハンドアウトを2upにして配るときに便利なので,入れておく.
- CTANのココに行って最新版のpsutilsを入手し,解凍する.
- MacはUnixなので,解凍したフォルダのMakefile.unixの拡張子を取る(Makefileにする).
- Makefileを開き,perlの場所の変更.PERL = /usr/local/bin/perlからPERL = /usr/bin/perlにする.
- ターミナルでsudo make install
- これでインストールされるので,あとはターミナルでpsnup -2 hoge.ps hoge2up.psなどして,2upのpsファイルを作る.
さらについでにlatex2rtfの入れておく.誰かと書類をシェアするときは,どうせM$ Wordのファイルを要求されるので,多少ずれたりはしてもtexからリッチテキストに変換できると,大分楽だからである.
- Sourceforgeのココから最新版を入手して,解凍する.
- ターミナルでsudo make install
- これでインストールされるので,ターミナルでlatex2rtf hoge.texとするとリッチテキストファイルが生成される.最近のバージョンだと,bibliographyもチェックしてくれたり,数式をImage Magicで画像に変換したりもしてくれるようである.