湘南国際マラソン

1か月以上更新が滞っていた。11月が異常に忙しかったのもあるが,実は11月14日にぎっくり腰になってしまい,2週間走れなかったのである。ウェブ情報ではぎっくり腰は1週間程度で良くなり,痛みがなくなったら運動した方が良いとのことだが,今回はなった当日から休むことができず,無理して仕事をしたためか,治りがひじょうに遅く,実は今もまだ本調子ではない。ということで,12月3日の湘南国際マラソンに向けてしっかり練習する予定だった11月が以下のような感じで半分以上吹き飛んでしまった。

練習を再開した11月27日はもう本番まで1週間を切っており,負荷の高い練習はできない。27日は様子見でゆっくり,28, 29日はスピードを少し出して痛みが出ないか確認,あとは休んで12月1日に軽く5キロ走った程度だった。

そうして不安を抱えながら臨んだ湘南国際マラソン。朝4時に起きると,フィリピンで大きな地震があって津波注意報が各地で出ていた。伊豆や千葉の内房に注意報が出ていたので,湘南もダメかと思ったが,なぜか注意報は出ておらず,特に問題なく開催された。天気も良く,海から昇る朝日が綺麗だった。

結果は以下の通りまずまずで,大井川の雪辱は何とか果たせたという感じだった。

参加者の多い湘南国際だが,私は上から2つ目のBブロックスタート。しかし,整列時にトイレに並んでいたら,スタート地点への移動が始まってしまい,トイレ後に合流した時はBブロックまで行けなかった(多分DかEくらいだった)。ただ結果的にはそのせいで前半ゆっくりでしか走れず,後半まで足が持ったという面もあるかもしれない。

腰の調子が悪いので,サブ4できれば大成功というメンタリティで望んだため,前半はキロ5分半で刻んで,1キロあたり10秒ずつ貯金を作るイメージで走った。心拍数にも表れているが12キロくらいで少し体が重くなってきて,「あぁ,これはまずいかも」と大井川の悪夢の再来を予感する。

なんとか粘るも27キロすぎでトイレに行く。去年もこの辺りでトイレに行った。他のレースでは走っている最中にトイレに行ったことはないのだが,湘南国際は2年連続である。海が見えることと関係があるのだろうか。ここで1分ロスして,サブ4のペーサーが追い抜いて行ったので,何とか挽回しようと一気にペースアップ。後で見ると依然として心拍は高いのだが,体はひじょうに軽く,35キロまでキロ5分台前半で刻む。この日は強風注意報が出ていて,復路はずっと海から強い逆風が吹いていたので,その中でこのペースは中々だと思う。実際,相当な数のランナーを追い抜いて行き,逆にほとんど追い抜かれた記憶はない。去年きついバンクのせいで苦しんだ西湘バイパスも特に辛いとは感じなかった。

湘南国際名物(?)の37キロ辺りで一旦ゴールが見えた後,横を通り過ぎてさらに2.5キロ行き,折り返して戻ってくるという精神的にきつい場所。ここまで飛ばしたツケなのか,メンタルのせいなのかあえなく失速。38キロから40キロまでは5分台をキープするのに精一杯。ここで折り返したため,海からの強い追い風になる。残りわずかということで最後のスパート。最後の1キロが4:42の最速ラップになり,何とか大会の公式ネットタイムで3時間54分30秒だった。

ちなみに今回のシューズはAdidasのAdizero Boston 12。大井川ではNikeのZoom Fly 5で後半大失速した反省で,足に負担の大きいカーボン入りシューズは避けて,グラスファイバーのロッドである程度しなり,Light Strike Proの反発とLight Strike 2.0の安定感があるということでBoston 12を選んだわけだが,ひじょうに良かった。Zoom Fly 5購入時にBoston 12も試着していて,その時は踵の緩い感じが気になったのだが,慣れるとこれはそれほど問題はなかった。おそらく3月の福井桜マラソンもこのシューズで走ることになるだろう。

湘南国際はマイボトル必携で,給水所にカップもないので,今回は携行用にNorth Faceのマンタレイを使った。Amazonのレビューの評価はあまり良くないけど,結構きつく縛ることができて,腰ベルト的な効果を期待して使った。容量はSalomonのAdv Skinの方があるけど,着脱はマンタレイの方がしやすい。見た目もAdv Skinはちょっとバカボンのパパ的な腹巻きテイストがあるので,マンタレイの方が格好が良いと思う。ただどのネットショップも在庫切れなので,もう生産していないのかもしれない。

以後4か月間レースはないので,腰も治し,仕切り直しで,何とか3時間45分切りを目指して練習に励みたい。


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