今週は前半は色々と忙しかったが,後半は特に予定も入らず先日出し損ねたアブストラクトをちまちまと書いたり,イギリスの元指導教官と研究の意見交換をしたり,といい感じである.
唯一面倒くさかったのは,Program Chairをしている学会の仮ウェブサイトにTravel Informationを作ったことだろうか(仮サイトなのでデザインも何もあったものではないが).東北大で開催されるので,最初は東北大の英語サイトにある交通アクセスのページにリンクを貼るくらいでいいだろうと思っていたのだが,そのサイトには仙台付近の地図が載っているだけのものと必要な情報が決定的に不足しているものしかなく,肝心の「そもそも仙台という都市に海外からどうやって行くか」がよく分からないという摩訶不思議なものであった.結局成田,羽田から東京駅,上野駅経由で仙台に行くルートを自分で細々と書くことになってしまった.学会に海外から参加するときなどは(特に日本のようにあまり英語が通じない国に行く時は),まさにこういう情報こそ必要だと思うのだが(実際は私が書いたものでも多分足りない),大学がちゃんとした交通アクセスの情報を用意してくれていないととても困る.東北大の先生は国際学会開催の際はいつもどうしているのだろうか.
閑話休題.ちょっと前から,巷ではハイボールが何やらよく取り上げられている.私が「ハイボール」という言葉に触れたのは,確か大学生時代に五木寛之の『大人の時間』を読んでいた時に見たのが初めてだったと思う.どういうものかよく分からなかったので(そもそもチューハイとかウーロンハイの「ハイ」の意味が分からなかった.hi?high?それとも英語ではないのか.今でも正確には知らない),調べてみるとウィスキーをソーダで割ったものだという.私はスコッチをロックかほんのわずかに水を加えて飲むのが好きだし,その小説の中身のせいもあって自分の親父世代(団塊世代)の飲み物な気がして試さずにいた.Zakk Wiydeが飲んでいるのを見てウィスキーコークは作って飲んだことはあるのだけれど(アメリカらしい発想の酒だった).
でも先日冷蔵庫にウォッカソーダを作ろうと買っておいたソーダ水があり,棚にバランタインもあるのを見て,ふとハイボールを作ってみることにした.結果,なるほどなぁ,という感じである.ウィスキーの仄かな香り,苦味,甘みに炭酸の爽快さが加わった面白い飲み物である.ストレートやロックではきつすぎる,水割りは味気ない,という人たちにはうってつけの飲み物なのかもしれない.私は今まで通りロックの方が好きだけど,この先痛風が怖くてビールが飲めなくなったら,ハイボールにしようかな.