今年度末は移動もないし楽勝と思いきや,思いの外バタバタしていて,気がつけばもう新学期である.年度末は新たな道へ進んでいく卒業生と話して心強く感じたり,新年度は初々しい新入生を見て微笑ましく感じたり,とまあそれなりに大学の春という雰囲気である.
講義開始直前の今週末は,まずセキュリティソフトを更新するため実家へ.私がイギリスから帰国したときにプロバイダとADSLの契約をして,無線LAN環境を整えたのだが,それ以来4年間まったく問題なくNECのルータが動いているのには感心する.ちなみに更新手続きをしているとき,母親に「Googleの検索結果でキャッシュって書いてあるところは,見るのにお金を払わないといけないの?」と聞かれた.カタカナで書いてあるのでcacheをcashと勘違いしたようで,怖くてクリックできなかったとのこと.中々笑える勘違いである.ちょっと前までコンピュータを起動すらできなかった私の両親であるが,メールでやり取りもできるようになり,Amazonや楽天でショッピングをし,航空券の予約をし,市立図書館の蔵書検索をし,Google検索までできるようになったのは,実は結構な進歩なのかもしれない.
翌日,車でそのまま別宅の茨城へ.日曜日は奥さんの勤務校の入学式だったので,一人家でパラパラと学会応募用のアブストラクトを書いていた.ここ数年,長期的な研究計画を睨み,意図的に学会発表を控えていたのだが,今年は少し積極的に外に出ていこうということで,その第一弾である.まあそれでも地味な研究ではあるので,どう評価されるのやら.
夕方に無事投稿し,近所の洋食屋で夕食.この辺りでは割と有名な店だそうだが,常陸牛をトロトロになるまで煮込んだシチューとこれまた常陸牛のハンバーグは大変美味であった.赤ワインなんか飲めたら最高だったんだが,車で東京に帰る直前だったのが残念である.しかし茨城の人って,本当に肉が好きなんだねぇ.