ミル

新学期も第4週目が終了して,もうすぐゴールデンウィークである.まあ私は特に休むことはないのだけど,講義が1週間ないだけで結構時間的に余裕ができるので,溜まっていた仕事を片付けたり,普段は時間が取れなくてできない研究にまつわる細々とした作業ができて,ありがたい.

私はカフェイン中毒,コーヒージャンキーなので,そんな作業の際家でも研究室でもひっきりなしにコーヒーを飲んでいるけれど,この度研究室のコーヒーミルを新しいものに変えてみた.別に高級なものではないのだが,セラミックの臼で磨り潰す方式のカリタC-90がAmazonで割と安く売っていたので買ってみたところ,これが中々良い.雑味(過剰な酸味やえぐさ)がなくなって,ストレートに豆の苦味と香りが出るようになって満足である.とても気に入ったので,自宅用にもう1つ購入した.実家の母親にも買って送ってあげようかと思うくらいである.
そんなコーヒーを飲みながら,研究室のリクライニングチェアで先日丸善から届いたAndrew Carstairs-McCarthyのThe Evolution of Morphologyを読むのが最近の小確幸である.私が2004年にイギリスからニュージーランドのUniversity of CanterburyにInternational LFG Conferenceで発表しに行った時に,招聘講演がAndrewであった.同じ形態論を専門とする研究者にとって,とても刺激的な話だったのだが,今回の本も音声と統語に偏った言語進化研究に新たな視点を提供する研究で,形態論学者で言語進化に関心のある人(ほとんどいないだろうが)にとっては1つのとても重要な研究の方向を示すものであると思う.私も単に頷きながら読んでいるだけではなくて,ちゃんと自身の研究に結びつけなければいけない.

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