ビスケット

イギリスのポンドが対円最安値だそうです.なんと1ポンド=119円.私が住んでいたときは200-230円あたりを推移していたから,本当に驚く.授業料なんて,EU外の学生は奨学金なしだと,通常8,000ポンドくらいだったはずだから,この差は大きい.今だと100万円しないことになるのかぁ・・・.

私の場合,イギリス政府と大学からの奨学金で授業料は全額カバーできていたけど,119円まで下がると生活費だけでも随分違っただろなぁ.イギリスってのは,VATという消費税みたいなのが17.5%もかかるせいもあって,半端なく物価が高い国で(その後学会でノルウェーに行って,段違いの物価の高さを経験するわけだが),ファストフードでセット(英語ではmealという)を頼むと,4-5ポンドくらいする.当時は「こんなジャンクが800-1,000円もするのか.あほらし」と思っていたが,今のレートだと日本と変わらないということか・・・.そう思う一方で,私は滞在の最後の方は,学生ではなく,そこそこ給料の良い上級研究員という立場で働いていたせいで,結構な貯金をして帰国したので,割とポンドが強くていい思いをしたのも事実.まあ,レートなんかにあまり振り回されない方が,精神衛生上いいのかも.

といいつつ,ちょっと前に奥さんが梅田の輸入食材店みたいなところで,TimTamを買ってきた(なぜかついでに沖縄そばも).こいつはオーストラリアの代表的なお菓子で,めちゃめちゃ甘いチョコビスケットである(イギリスでいうところMcVitie’sみたいなものか).これカロリー高そうだよなと思いながら,1日2, 3個ずつくらいポリポリと食べてしまう中毒性が恐ろしい.ちなみに,日本語の「ビスケット」というのはイギリス英語のbiscuitから,「クッキー」はアメリカ英語のcookieから来ているらしいが,私はビスケットの方がクッキーよりも響きが好きだ.別にイギリスに住んでいたからではなく,昔からそうである.「ポケットの中にはビスケットがひとつ,ポケットをたたくとビスケットはふたつ・・・」というあの歌が私の深層心理に影響しているのかもしれない.


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