もう8月になってしまった.学会運営関係の仕事が一段落し,春学期の成績も全部出して,やっと自分の研究に目が向けられるかな,というところである(6日のオープンキャンパスで高校生の前で言語学の模擬講義をする,という業務が残っているが).
8月は映画の日である1日が日曜日で,奥さんが茨城の別宅に帰る前に有楽町・銀座で映画を観ることにした.2人とも週末に自宅でやらなければならない仕事があったのに,こういう計画を立てて,その後酷い目に遭うのだが,まあこういう無理矢理の息抜きも必要である.
特に目ぼしい映画もなかったので『ソルト』を観ることにする.夏休み・日曜日・映画の日・公開2日目という好条件が重なったせいか,丸の内ピカデリーは満席の盛況ぶりであった.内容は,頭を空っぽにして大画面でアクションを観るにはちょうど良い感じ.話的には,同じスパイもののボーンシリーズの方が面白いと思うけど,観てがっかりするようなものでもない.アンジェリーナ・ジョリーも「らしくて」良かったのでは.
そういえば,奥さんの誕生日がそろそろなので,何か欲しいものはないか聞いてみると,今絶賛はまっているモンティ・パイソンのDVD-Boxを所望された.まずAmazon JPで調べてみると,結構高くて25,000円くらいする.どうも『空飛ぶモンティ・パイソン』は,日本語吹き替えが山田康雄なんかがやっていて,ある種プレミアになっているようである.我々は別に日本語吹き替えなんていらないし,英語でそのまま観た方が遥かに楽しめるので,Amazon UKで調べてみると同じ8枚セット1,327分のものがたった13ポンド(1,800円弱)であった.もちろんこちらを注文した.イギリスからの郵送は結構早いので,数日中には到着するようである.私も楽しみだ.
モンティ・パイソンは古典とも言えるけれど,現代でもイギリスのコメディというのは,ウィットに富んでいて本当に面白い.私が住んでいたときはThe Officeが大人気だった.私はCouplingが大好きで,帰国後また無性に見たくなってDVDセットを注文した.Dead Ringersなんかも,よくテレビで観たものである.コメディに限らず,Top GearやGrand Designsや各種料理番組など,イギリスのテレビ番組はとても面白いので,字幕や吹き替えなんてつけなくてもいいから,いつかCATVやネットで日本でも気軽に見られるようなシステムが整備されて欲しいものである.