日本英語学会09

先週末は英語学会.開催地は母校の大阪大学である(学部しか行ってないけど).前回阪大を訪れたのは,千里阪急ホテルで結婚式を挙げた翌日に車で寄ったときだったと思う(奥さんが研究室に本を返しに行ったんだったかな).その後,箕面で猿を見ながら山道をドライブして,山の上にある神社でうどんを食べて,自宅に戻った.新婚旅行というものに行っていないので,今思えばあれが新婚旅行だったのかもしれない,と今でも夫婦間のネタになっている次第である.

話が大きく逸れたが,石橋方面から阪大坂を歩いて登ったのは,多分卒業してから初めてということが言いたかったのだ.まさか坂が全面石畳になって,池が埋め立てられ,さびれた旧看護学科跡地(だったかな)になんか博物館のようなものが建っているとは・・・.随分な変わり様である.ネコがうろうろしているところは変わっておらず,安心したが(狩りをして捕らえた鳩を自慢げにくわえて歩いている黒ネコがいた).
学会の開催場所だった共通講義棟というのは,私が学生だった頃はA棟しかなかったのだが,廃屋のようだったロ号館(名前がいかにも昭和である)がつぶされてB棟とC棟とかいうのが建っていた(イ号館は確か文化財なので健在だった).ただそこは国立らしく,新しく建ててもろくにメンテや掃除をしないので,すでにどことなく寂れていた.最初に発表を聞きに行った教室なんて,小学校みたいな机と椅子で,なんだこれはと思ったら椅子の後ろに「ロ号館」と書いてあって爆笑してしまった.ひょっとしたら12年前私がドイツ語の講義で熟睡していた机と椅子かもしれない.
専門分野のずれもあって,それほど個人的に心躍る発表はなかったが,日本英語学会は日本に知り合いの少ない私でも比較的面識のある人がいるので,中々参加していて楽しい学会だった.学会運営に関しては,色々疑問に思う点もあるけれど,多分同じようなことを私に近い年代の人たちは思っているだろうし,これは時間でしか解決できないだろう.あと10年くらいすると,かなり変わるかもしれない.
それにしても私は言語学者だから疑問に思うのかもしれないけど,日本英語学会にとっての「英語学」ってなんなんだろう.多くの発表が英語以外の言語についての研究だったと思うのだけど.実質は日本「英語学及び理論言語学」会と解釈すべきなのだろうか.こんなことを考えながら,新幹線に乗って東京に戻ってきた.
最近は色々やることがあって,学会前の金曜日も学会後の日曜日もほとんど寝ることができず,これから年末までも大体週末まで予定が入っていて慌ただしい.寒くなってきたし,取りあえず体調を崩さないようにしないといけないなぁ.

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