相変わらず多忙のため更新頻度が低い状態であるが,学期も終わり,いくつかの仕事も片付いて,なんとか山を越えた感じである.物理的な忙しさもさることながら,精神的に気を使う業務が多くて結構気分的にぐったりしてしまった.夏の間にやりたい研究も色々あるので,あんまりのんびりしている場合でもないのだが,まあ少しはよかろうということで,取りあえず映画を観に行くことにした.
調べてみると,シアターNでナイトショーでやっているイギリス映画『エグザム』(原題:Exam.なぜ『イグザム』にしないのだろう)が面白そうだったので,さっさと仕事を片付けて渋谷へ.9時上映なので,7時半くらいにチケットを買って,しばらく街中をうろうろする.まず先日不正請求に気づかせてくれたApple Store渋谷へ.昨日Twitterで,品薄のiPad Camera Connector KitがApple Store銀座と渋谷に大量入荷しているとTLで流れていたので,期待して見に行ったのだが,やはりすでに売り切れであった.残念.あとはパルコ,ハンズ,ロフトをぶらぶらを見て時間を潰す(グレゴリーのショルダーバッグで面白いのがあったが,自動車税を払ったばかりで,心理的な浪費感があったので買わなかった).
上映20分前に劇場に戻ると,ロビーは結構な人だかりであった.マイナーな映画だとは思うが,公開しているのがシアターNだけで,水曜日は1,000円デーなので,この手の映画が好きな人たちが集まったのだろう.結局立ち見まで出ていた(私は13年前『普通じゃない』を梅田OS劇場で立ち見で観て辛い思いをして以来,絶対に着座じゃないと映画は観ないことにしている).本編前に,和製ホラー映画の宣伝が流れて,暗い団地で顔が変形した人が追いかけてきたり,便器から長髪の女性が飛び出してきたりして,本当に怖かった.ああいう人を選ぶ映画の広告を半ば強制的に見せるのはやめて欲しいと切実に願う.
肝心の内容は映画の性格上あまりネタバレしない方がいいので大まかに言うと,設定はとても面白いので,あとは登場人物のやりとりとオチが命だと思うのだが,序盤でちょっとダレて,中盤盛り返して,一番期待したエンディングで「うーん,もう一歩」という感じであった.イギリス映画なんだし,もう少しシュールで小気味いい笑いがあってもいいと思うのだが,それがほとんどなかったのが残念.エンディングも落しどころが難しかったのかもしれないけど,ありがち感が強かったなぁ.設定がとても面白いだけに実に残念であった.
ということで,少し消化不良気味なので,次の映画の日(毎月1日)も何か観に行こうと思う.8月の映画の日は日曜日だし,夏休み中で混むかもしれないので,今から物色しておこう.